菱目打ち
- 読み方
- ひしめうち
- 英語
- 意味
- 菱目打ちは目打ち棒(打具)の一種で、あけられた穴が菱形の形状からこのように呼ばれており、手縫い作業において便利性が高く必携の道具である。現在一般的に販売されているものは規格として1.5、 2.0、 2.5、 3.0が用意されている。(例えば、1.5とは刃の巾、刃と刃の隙間の巾が1.5 mmという意味である。) また、先端に取り付けられている刃の本数も1本、2本、4本、6本、10本と種類があり、例えば2 mm、4本菱目打ちは2 mm巾の刃が2 mm間隔で4本取り付けられたものである。規格の数値はメーカーによって表示が異なるので注意が必要である。一般に販売されているもの意外に、別注で作製することもできる。
使用する糸は基本的にはろう引きされた麻糸を使い、菱目打ちの規格が1.5であれば細い糸、3.0は太い糸のように、刃の巾に合ったものを選ぶことも大切である。菱目打ちを垂直に保ち、強弱をつけず適度な力加減で打ち込み、一定した縫い方により美しい糸目ができあがる。縫うときに使う針は手縫い針が適している。